【Ninja浪曼】GPZ900R燃費考察

■はじめに
2012年10月に転職をし、5年間の電車通勤位終止符を打ち、GPZ900Rによるモーターサイクル通勤を復活させた。
それに伴い通勤車両の新規導入を検討したのだが、
NC700X、CRF250L等が候補に挙がったのが、新規導入には当然イニシャルコストがかかる。
今ある資源の有効活用、すなわち7年眠っていたGPZ900Rを活用するのが手っ取り早いと判断したのだ。

このGPZ900R、1995年4月〜2005年3月までの10年間通勤マシンとして大活躍していた。
CRM250AR、XLR250 BAJA、自転車、4輪、電車、バス通勤も併用していたのだが、
感覚的には10年間の間、50%はGPZ900Rで通勤していたと思う。
俺にとってこいつは、往年の通勤快速マシンなのである。

さて、
現在の通勤距離は往復134kmに及ぶ。
そのコスト、特にタイヤ代とガソリン代の削減は切実な問題である。
原油価格が高騰している昨今、ガソリン代削減、つまり燃費向上は早急に改善が求められていた。

■ドライブスプロケット変更
ドライブスプロケットを17丁→18丁に変更してみた。
ファイナルレシオが高速寄りになったので、走りがトロくなると予想したが、

・市街地、発進加速
ストレスはほとんど感じない。むしろスピードの伸びが良くなったのでスムーズに入れるようになった。

・高速巡航
巡航時の回転が下がった事、加速時のスピードの伸びが良くなったので、これまたスムーズな走りになった。

・峠
高いギアで巡航(通過)する走りの時は、上りにおいて明らかに走らなくなった。
今まで6速で通過出来ていたセクションが、5速、もしくは4速まで落とさないとスムーズに通過出来ない。
しかし、各ギアで引っ張る走りをさせれば、ほとんど影響がない。

すなわち、上りの峠を流す時以外はストレスを感じないので、フロント一丁UPは効果アリといえる。

■燃費
燃費は以下のとおり

・ドライブスプロケット17丁
現在の通勤路 16.3KM/L位
燃料代 134km÷16.3×\146≒\1,200

・ドライブスプロケット18丁
現在の通勤路 17.3KM/L位
燃料代 134km÷17.3×\146≒\1,130

?\70/日の燃料代削減なのだが、
通勤手当は約\1,000、
つまり改善後においても\130×22日=\2,860の赤なのだ。
これにタイヤ代、オイル代、ブレーキパッド代等が追加されるのだ。
不経済極まりない通勤手段である。

通勤車両をスーパーカブ110やCRF250Lにすれば、イニシャルコストがすぐに回収できるのだが・・・
それは愚問である。GPZ900Rに乗るのは俺のライフワークである(笑)

■航続距離
ドライブスプロケットを18丁に変更後、予備燃料を持参して限界航続距離を計測してみた。

リザーブ切替 153mile (244.8km)
ガス欠1    190mile (304.0km)、マシン傾けたらガス欠より復活
ガス欠2    196mile (313.6km)、マシン傾けたら再びガス欠より復活
ガス欠3    212mile (339.2km)、遂にガス欠。でもタンクにガソリン有り。

これよりタンクに2Lのガソリンを補給し、14.3mile(22.9km)先のスタンドにて20L補給。
この22.9kmの工程の推定燃費を18KM/Lとすると、22.9÷≒1.3Lの燃料を消費。
2L+20L-1.3L=20.7L、タンク容量が22Lなので、ガス欠時の推定ガソリン残量は1.3L。

今回の実験で航続距離が初めて200mileを超えた。

今回のこの結果は、予備ガソリンを持ち、ガスが薄くなってゴボついても、
周辺交通に影響を及ぼさない環境下での実験である。
実際には190mileが限界と思った方が良いであろう。
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この実験の燃費は、
(339.2+22.9)÷(20+2)≒16.4KM/L

以上